寺岡記念病院では、トータル&シームレスケアという理念のもとに、急性期から回復期、慢性期そして在宅療養・介護まで幅広い診療を行っておりますので、多岐に亘る数多くの症例を経験することができます。当院の特徴の代表的なものは、二次救急指定病院として救急を積極的に受け入れていること、リハビリ療法士が約40名在籍し、リハビリテーション環境を充実させていること、そして訪問看護ステーション・居宅介護支援事業所を併設しており、在宅療養を支援できる体制が整っていること等があげられます。
寺岡記念病院の医局には、医師事務作業補助者が在籍しており、医師の負担をできる限り軽減し、診療に専念いただける環境を整えております。また、インターネット環境を充実させておりますので、文献検索をはじめ空き時間などを有効に活用することができます。
寺岡記念病院は、東京大学医学部・岡山大学医学部・広島大学医学部・埼玉医科大学をはじめ、数多くの大学病院との連携があり、著名な先生方にも診察いただいております。従いまして、幅広い人脈形成や様々な情報交換が可能であり、貴重な経験を重ねられる環境が整備されています。
現在では内科の受け持つ疾患は非常に多岐に渡り、またその内容も高度に専門化しております。そのために、一人の経験の深い医師がすべての疾患の患者さんを診て診断を下し、適切な治療を行うという事が大変困難な時代となっているのです。
しかしながらたくさんの専門医のチームによって診断、治療を行うというシステムでは逆に患者さんを一人の人間として扱うことがおろそかにされかねません。
当院内科ではこのために、必ずその患者さんの治療について責任を持つ主治医を一人決め、各専門分野の医師とのディスカッションを頻繁に行って治療方針を決定しています。
当院の内科では、岡山大学及び広島大学より消化器、内視鏡、肝臓病、循環器、悪性腫瘍、呼吸器、糖尿病、腎臓病、膠原病、神経内科等の各分野の専門医が、非常勤医も合わせて約20名勤務しており、外来も通常の3?4診以外に各専門外来を行っています。
救急治療にも一貫して力を入れており、24時間態勢で外科系医師と共に必ず内科医が常駐しています。
また予防医療の面でも一日ドックや健康診断を行い、他の機関で行われた検診の結果異常を指摘された場合にも精密検査に応じております。特殊検査、治療としては下記のごとく様々な疾患に対処しております。
【消化器】
上部,下部消化管内視鏡、緊急内視鏡(内視鏡的止血療法)、ポリープ切除術、粘膜切除術、内視鏡的膵胆管造影、乳頭切開術、胆道ドレナージ、食道静脈瘤硬化療法など
【肝臓病】
エコー下あるいは腹腔鏡下肝生検、インターフェロン療法、肝血管造影、カテーテルによる動注および塞栓療法、経皮的エタノール局注療法など
【呼吸器】
気管支鏡検査、肺胞洗浄法、生検など
地域医療を担う中核病院として、当院での外科の役割は非常に多岐にわたっており、待機的な外科手術はもとより、外傷、救命救急処置、麻酔を含めた全身管理、血管造影ならびにカテーテル治療などあらゆるものがあります。
現在外科の常勤医師は2名ですが、これに非常勤医師約7名を加えた体制で、まさにフル回転しこれらに対応しています。
手術は胃切除、結腸切除など-般腹部手術が主体ですが、開心術、胸部大血管手術を除いたほぼすべての領域の手術を行っています。
さらに地域の他の医療機関からの紹介患者様が多く、急性虫垂炎をはじめ胃十二指腸穿孔などによる汎発性腹膜炎手術などの緊急手術も頻繁にあります。最近は内視鏡下手術にも積極的に取り組み、胸腔鏡下肺切除、腹腔鏡下胃切除、結腸・直腸切除なども行っています。
また二次救急病院として、交通外傷、転落事故など救急処置を要する患者様も数多く搬送されており、脳外科、整形外科、泌尿器科など他科専門医との連携をもって対応しています。
専門外来としては、心臓血管外科外来、ペインクリニック外来を週1回行っており、専門医とともに診断、治療にあたっています。
診療以外では、週1回内科医師との合同カンファレンスを行っており、治療方針など活発にディスカッションを行っています。
寺岡記念病院脳神経外科は昭和52年開設で広島県備後地区においては歴史ある脳神経外科の一つです。
当院の最大の特徴は脳神経外科専門医である寺岡暉理事長の患者本位かつバランスを重んじた臨床判断に基づいた診療体制です。
寺岡記念病院脳神経外科ではくも膜下出血をはじめとする脳卒中患者が数多く来診し、頚椎症の手術や脳腫瘍の手術も多く、個々の手術症例に対する適切かつ手抜きのない治療体制を確立しております。
理事長・医長が脳神経外科専門医であり、臨床指導体制が整い、定期的な回診、カンファレンス、詳読会にて活発なディスカッションが行われております。
CTパフュージョン後にCTアンギオを行うCT/P/A法を全国に先駆けて提唱し、脳内出血に対しては局所麻酔下の内視鏡手術にて血腫除去術は平均95%を達成しております。
頭蓋底手術は東京大学脳神経外科助教授森田明夫先生が執刀し、脳腫瘍の治療は埼玉医科大学教授松谷雅生先生の治療計画に基づいて行っております。
寺岡記念病院は、福山市新市町という府中市と神石郡に囲まれた場所にあります。新市町は備後絣で有名な繊維業、隣の府中市はタンスに代表される木工業が多いため、手・指の外傷症例が非常に多いところです。
また、介護法の特別老人ホームや老人保健施設が周囲に多くありますが、高齢者の転倒骨折で多い大腿骨頚部骨折などに対応できる施設があまりありません。したがって、介護施設や診療所から骨折患者の紹介が断えません。
そして、福山・府中二次保健医療圏、福山地区消防組合管内のほぼ中央に位置しています。したがって、県北や福山市内でおきた交通事故や労災事故による症例もよく救急車で搬入されてきます。全身管理を含めて、他科との協力が必要な症例も少なくありません。
【床ずれ・ケロイド】
当院は、日本形成外科学会教育関連施設になっています。怪我をして残ったケロイドや生まれつきのアザなどを目立たなくする手術をしています。また、大きな床ずれに対して、順天堂大学形成外科の梁井教授と一緒に考案したお尻の筋肉と皮膚を栄養する血管をつけたまま同時に移動させる大殿筋皮弁作成術を行っています。この方法は安全で成功率も良いことから、今では世界中で使われるようになっています。
【骨粗鬆症・リウマチ】
日本リウマチ学会・リウマチ財団が指定しているリウマチ性疾患には、いわゆる慢性関節リウマチ以外に骨粗鬆症も含まれています。骨粗鬆症はおこった後の治療も必要ですが、骨粗鬆症がおこらないように予防することも必要です。
【スポーツ】
我々は日本医師会認定健康スポーツ医をもっています。スポーツ競技会の救護だけでなく、スポーツをする前に健康診断を行って無理がないような運動や、効率のあがる方法を考えるという運動処方を行っています。もちろん、運動中に発生した怪我の治療やスポーツへの再開・復帰の指導も行っています。
泌尿器科では、副腎・腎・尿管・膀胱・尿道・前立腺・精巣・精管・陰茎に発生する疾患を取り扱っています。これら臓器に発生する手術療法も含め、各種治療を行っています。
泌尿器科では、高齢の患者さんが多くその治療に当たっては、QOLを考えインフォームドコンセントを充分に行い、患者さんの立場に立った医療が必要だと考えています。
社会医療法人社団 陽正会 寺岡記念病院
〒729-3103 広島県福山市新市町新市37番地 TEL/0847-52-3140 FAX/0847-52-2705 E-mail/info@teraoka-hosp.jp
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